韓国・江原道原州のMuseum SAN
安藤忠雄 × Antony Gormley
文・写真:地球の片隅の田舎ねずみ @joonimism

こんにちは。本を読みながら旅するブロガー・YouTuberの地球の片隅の田舎ねずみです。今回の韓国・江原道原州旅行を計画しながら、ずっと一度は行ってみたかった場所にようやく行ってきました。そう、安藤忠雄が手がけたMuseum SANです。
最近話題のドラマ『21世紀大君夫人』のロケ地としても注目されています。
劇中で美術展示館のシーンが撮影されたロケーションが、まさにここです。 🙂

以前からMuseum SANはドラマのロケ地としても有名で、写真を見ながらずっと気になっていた場所でした。しかも、イギリスの著名アーティストAntony Gormleyの展示空間は内部撮影もできると知って、これは行くしかないと思い、実際に足を運んできました。



結論から言うと、原州のMuseum SANは、安藤忠雄建築の魅力を感じながら、ただ作品を鑑賞するだけでは終わらない場所でした。建築と自然、そして思索の時間が静かに重なり合う空間で、さっと見て回る観光地というより、ゆっくり歩きながら気持ちを整えるのにぴったりの場所だと感じました。
1. 安藤忠雄のMuseum SAN
建築そのものが作品の美術館

韓国・江原道原州のOak Valley近くの山あいにあるMuseum SANは、日本を代表する建築家・安藤忠雄が設計した美術館です。
打ち放しコンクリート、水、光を生かしたミニマルな建築で知られていますが、実際に歩いてみると、安藤忠雄の建築哲学が空間全体からまっすぐ伝わってきます。

無駄な装飾をできる限りそぎ落とし
自然と光を建築の一部として取り込み
訪れる人の視線を外側ではなく内面へ向けてくれる空間
だからこそ、宗教建築や瞑想空間にも通じるような、静かな緊張感のある雰囲気が漂っています。

Museum SANも、一般的な展示館というより「沈黙と思索のための場所」という表現がしっくりきました。まさに原州 ミュージアムSANを歩いているだけで、自然と心が落ち着いていく感覚です。
2. Antony Gormley館「GROUND」

韓国・江原道原州にある安藤忠雄のMuseum SANで、いちばん話題を集めている空間がこのAntony Gormley館です。
屋外の彫刻公園を抜けて歩いていくと、丸いドーム型の建物が現れます。それが新しく造られた展示空間「GROUND」です。


外から見るとシンプルなコンクリートドームですが、中に入るとまったく別世界のような空間体験が待っています。

情熱あふれる建築専攻のフォトグラファー|私の知人です。


階段をたどって地下へ下りると、天井から光が差し込む構造が見えてきます。その光の下に、Antony Gormleyの彫刻作品が静かに置かれていました。
天気のいい日は空の光がそのまま入り込み、空間全体が本当に美しく感じられました。

3. 人間の存在を問いかける彫刻

Antony Gormleyは、世界的に知られるイギリスの彫刻家です。彼の作品は、単に人体を再現した彫刻ではありません。
Gormleyにとって人間の身体は、美しさを表現する対象ではなく、存在そのものを探るための道具として捉えられているそうです。


彼の作品哲学は、こんなふうに整理できると思いました。
身体は、私たちが世界を認識する出発点
彫刻は、身体の外形ではなく存在の痕跡
人間は空間の中でどのように存在しているのか

だからこそ作品を前にすると、静かなのにずしんと残る問いが心に落ちてきます。 「私は今、この空間の中でどのように存在しているのだろう?」


作品の素材にも、鉄や鉛、鋼のような重みのある物質が使われています。この質量感が、人間存在の現実性や重力を象徴しているのだそうです。
安藤忠雄とAntony Gormley
異なる二つの哲学

個人的に、今回の安藤忠雄 Museum SAN訪問でいちばん興味深かったのは、この二人の作家の関係性でした。
安藤忠雄は、余白と「何も置かないこと」を愛する建築家で
Antony Gormleyは、質量と物質性を強く打ち出す彫刻家です。


一見すると正反対の哲学のようですが、実際に展示を見てみると、その二つが互いを引き立て合っていました。
余白があるからこそ、彫刻は呼吸できて
物質があるからこそ、空間は確かな実体を持つ
だから原州 ミュージアムSANのAntony Gormley館は、建築と彫刻がひとつの感覚として機能する場所のように感じられました。
4. 入場料の案内

そして気になる、安藤忠雄の原州Museum SANの入場料です。
チケットは観覧範囲によっていくつかの種類に分かれていました。


基本料金は次のとおりです。
基本券:大人23,000ウォン(日本円で約2,500円)
James Turrell館込み:39,000ウォン(日本円で約4,200円)
瞑想館込み:39,000ウォン(日本円で約4,200円)
統合券:46,000ウォン(日本円で約5,000円)など
まずは基本券だけでも、屋外ガーデン、美術館、紙の博物館まで見られるので、十分満足できると思います。所要時間は2〜3時間ほど見ておくとちょうどいいです。

旅行日程に合わせて、割引情報も事前にチェックしておくのがおすすめです。

Museum SANには、いくつかお得な割引方法もありました。
オンライン事前予約割引
提携カード割引
宿泊パッケージ割引(Oak Valley Resort)

この日は原州で仕事を終えた母も一緒に訪れたのですが、写真を撮ってくださったスタッフさんが、特別に教えてくれたうれしい裏ワザがありました。
毎月最後の水曜日は「文化の日」に指定されていて、なんと50%オフになるそうです。これはかなり大きいですよね。

自然とアートが寄り添う空間
安藤忠雄らしいシグネチャーオブジェもあり、
青春を象徴するグリーンアップルの作品もしっかり見てきました。



原州 ミュージアムSANの魅力は展示だけではなく、空間全体にあります。特に印象に残った作品もたくさんありました。
赤いパイプ構造の彫刻「Archway」
ナムジュン・パイクの「Communication Tower」
白樺の森の彫刻公園
ストーンガーデン



アートと自然が心地よく溶け合う場所なので、原州旅行でぜひ立ち寄りたいドラマのロケ地としてもおすすめできます。
個人的に安藤忠雄のMuseum SANを歩きながらいちばん強く感じたのは、「静けさ」でした。大都市の美術館のように作品を次々と消費していく場所とは違って、
ゆっくり歩きながら
光を眺めて
建築を感じて
作品について思いを巡らせたくなる、そんな瞑想のような場所でした。


だから原州 ミュージアムSANは、単なる観光スポットではなく、心の速度を少しだけ落としてくれる旅先だと思います。

原州旅行を計画している方、特に建築や現代美術に興味がある方には、内部撮影もできるAntony Gormley館の展示がある安藤忠雄のMuseum SANをぜひ一度訪れてみてほしいです。
Oak Valley ResortのValley Villageに宿泊すると、Museum SANの入場券割引特典があるそうなので、あわせてチェックしてみてください。

Written by
読書する旅ブロガー・YouTuber 地球の片隅の田舎ねずみ
ありがとうございました。
旅の動画はこれからもYouTubeにアップしていく予定です。それでは、みなさんも素敵な旅を。
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